富田林市 寺内町

1558年(永禄元年)、興正寺門跡証秀上人によって創建された興正寺別院を中心とした寺内町として誕生し、商売の盛んな在郷街として発展しました。
 現在も創建当時の六筋七町の町割りや、重要文化財旧杉山家住宅、仲村家住宅など往時の繁栄を偲ぶ重厚な町家が数多く残されています。
また、大阪府内で唯一の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

 

寺内町の話題

読売新聞 平成二十一年5月20日  大阪夕刊より

江戸時代以降の古い町家が軒を連ね、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている大阪府富田林市の「富田林寺内町」。東西400メートル、南北350メートルの地域に興正寺(こうしょうじ)別院を中心にした中世から続く六筋八町の町割りが往時のまま残っています。

 明治の明星派女流歌人・石上露子(いそのかみつゆこ)の生家「旧杉山家住宅」(重要文化財)をはじめ、造り酒屋や材木問屋などで栄えた大商家が昔ながらの姿をとどめ、まるで時代劇の世界へタイムスリップしたかのようです。

 毎月第2土曜日には「じない市」が開かれ、野菜や花、手作り玩具、手芸品などが通りに並び観光客らでにぎわっています

(詳しくは20日付夕刊「YOMI TOKU」をお読みください)

橋下知事:終始ご機嫌、寺内町燈路を視察−−富田林 /大阪
8月25日15時0分配信 毎日新聞


 橋下徹知事は24日、江戸時代の風情を残す富田林市・寺内町の町並みを、800基の行灯(あんどん)でともす催し「寺内町燈路」を視察した。
寺内町は、府全域を美術館とし、各観光地を作品と見立てた「大阪ミュージアム構想」の中心的な“展示物”で、橋下知事は、見物客に「いい町並みですね」と語りかけるなど、終始ご機嫌だった。
 寺内町は、府内で唯一の国の重要伝統的建造物群保存地区で、97年に指定された。
燈路は、主催する「富田林市寺内町をまもりそだてる会」の設立10年を記念し、04年に始まった。午後6時半ごろ、行灯にともされた淡い光が、白壁や町家を幻想的に浮かび上がらせた。
 橋下知事は視察後、「大阪ミュージアム構想の歴史的なシンボルとして、世界に発信したい」と話した。【平川哲也】

8月25日朝刊


寺内町センタ-では平成17年8月石上露子の訪問着が公開される予定。
以下は 毎日新聞の記事から

寄贈: 石上露子着用の訪問服を富田林市に−−研究会 

大阪  富田林市出身の歌人で、与謝野晶子と比肩される石上露子(1882〜1959)が着ていた訪問服が27日、同市に寄贈された。
露子研究者らで作る「石上露子を語る集い」の芝昇一代表(81)が保管していたもので、「個人で持っていると散逸する恐れがある」と市に託した。
 この服は、露子が略礼装として着用していたとみられ、「誰が園の梅の花そもひさかたの 清き月夜にここだ散り来る」など万葉集の4首が金泥で書かれている。
寄贈を受けた多田利喜市長は「歴史を背負った素晴らしい着物だ。責任を持って後世に伝えたい」と話した。
 訪問服は8月中旬から、市立富田林寺内町センターで一般公開される予定。
【沢田石洋史】 毎日新聞 2005年6月

 

富田林市寺内町の町並み

興正寺 別院
  
   
   

最近は寺内町にいろんなお店が

    
       

 

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